【LinuC 201試験】2.02 ファイルシステムの設定とマウントのまとめ③|Linux初学者向け解説【XFS・Btrfs・SMART】

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こんにちは!いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

前回の記事では「2.02.2 ファイルシステムの管理①」として、mkfsfscktune2fs などext4関連のツールを解説しました。まだご覧になっていない方は先にそちらをどうぞ!

👉 【前々回記事】 2.02.1 ファイルシステムの管理①

👉 【前回記事】  2.02.2 ファイルシステムの管理②

後半の今回は XFS・Btrfs の管理ツール と、ディスクの健康診断ができる SMART を解説します。どれも試験・実務で頻出のトピックなので、最後まで一緒に確認していきましょう!


📋 試験の重要情報と学習のゴール

項目内容
主題番号2.02.2 ファイルシステムの管理(後半)
重要度4(主題2.02の中で最高!)
主なコマンドxfs_info, xfs_repair, xfsdump, xfsrestore, btrfs, btrfs-convert, smartctl, smartd

📌 この記事のゴール

  • XFSの各管理コマンドを使い分けられる
  • Btrfsのsubvolume・snapshotの概念を理解できる
  • SMARTを使ってディスクの健康状態を確認できる

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1. XFS の管理ツール

XFS は RHEL/CentOS/Rocky Linux 系のデフォルトファイルシステムで、大容量・高スループットに強いのが特徴です。ext4とは管理コマンドが別系統になるので要注意!

XFS コマンド一覧(まず全体像を把握しよう)

コマンド役割ext4の対応コマンド
xfs_infoファイルシステム情報を表示dumpe2fs -h
xfs_repair -n整合性チェック(修復なし・ドライラン)fsck -n
xfs_repair整合性チェック+修復fsck
xfsdumpバックアップdump
xfsrestoreリストアrestore

💡 覚え方
XFS系コマンドは全部「xfs_」か「xfs」で始まります。ext4と混同しないようにセットで覚えましょう!

⚠️ xfs_check について
古い資料では xfs_check が紹介されていることがありますが、現在の xfsprogs では非推奨・削除済みです。試験で「修復せずチェックだけしたい」と出たら xfs_repair -n を選びましょう!

xfs_info:ファイルシステムの情報確認

# マウントポイントを指定して情報表示
xfs_info /mnt/data

# デバイスを指定して情報表示(アンマウント状態でもOK)
xfs_info /dev/sdb1

ブロックサイズ・セクターサイズ・データブロック数などが表示されます。

xfs_repair:チェックと修復

# チェックのみ(修復しない・ドライランモード)
xfs_repair -n /dev/sdb1

# チェックと修復
xfs_repair /dev/sdb1

ここがポイント!
xfs_repair -n修復を実行せず確認だけするオプションです。試験では「修復せずにチェックだけしたい場合のXFSコマンドは?」という形で問われます。

⚠️ 注意xfs_repair は必ずアンマウント状態で実行してください。マウント中に実行するとデータが壊れる可能性があります。

xfsdump / xfsrestore:バックアップとリストア

XFSのバックアップには dump ではなく必ず xfsdump を使います!

# /mnt/data を /backup/data.dump にバックアップ(レベル0 = フル)
xfsdump -l 0 -f /backup/data.dump /mnt/data

# リストア
xfsrestore -f /backup/data.dump /mnt/restore
オプション説明
-l <レベル>バックアップレベル(0=フル、1〜9=差分)
-f <ファイル>バックアップ先/元のファイルを指定

👉 ext4 の dump / restore については 2.02.2 前半記事 で解説しています。


2. Btrfs(バターFS)の基本操作

BtrfsはLinuxの次世代ファイルシステムです。「スナップショット」や「サブボリューム」といった高度な機能を備えており、LinuCレベル2でも出題対象になっています。

Btrfsの特徴(試験で押さえるポイント)

  • サブボリューム(subvolume):ファイルシステム内に独立した領域を作れる
  • スナップショット(snapshot):ある時点のデータの状態を瞬時に保存できる(差分管理)
  • CoW(Copy on Write):変更前のデータを保持しながら書き込む仕組み
  • ext4からの変換が可能(btrfs-convert

btrfs コマンド

# サブボリュームの作成
btrfs subvolume create /mnt/btrfs/subvol1

# サブボリュームの一覧表示
btrfs subvolume list /mnt/btrfs

# スナップショットの作成(読み書き可能)
btrfs subvolume snapshot /mnt/btrfs/subvol1 /mnt/btrfs/subvol1_snap

# スナップショットの作成(読み取り専用)
btrfs subvolume snapshot -r /mnt/btrfs/subvol1 /mnt/btrfs/subvol1_snap_ro

# ファイルシステムの整合性チェック
btrfs check /dev/sdb1

# ファイルシステム情報の確認
btrfs filesystem show /mnt/btrfs

ext4 → Btrfs への変換:btrfs-convert

既存のext4ファイルシステムをBtrfsに変換できます。

# まずアンマウントする
umount /dev/sdb1

# ext4をBtrfsに変換
btrfs-convert /dev/sdb1

# 元のext4に戻したい場合(ロールバック)
btrfs-convert -r /dev/sdb1

💡 ロールバックについて(試験でも重要!)
btrfs-convert -r(または --rollback)を使うと、変換前のext4に戻すことができます。ただし、これは変換時に自動生成される ext2_saved というバックアップ用サブボリュームが残っていることが条件です。変換後に大きなデータ変更をすると失敗しやすいため、「ロールバックは条件付きで可能」 と覚えておきましょう。

⚠️ 注意:変換前には必ずバックアップを取ってください。ロールバックできる保証はないため、本番環境での変換は十分に慎重に行いましょう。


3. ディスクの健康状態を監視:SMART

SMART(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)は、HDD/SSDが自身の健康状態を自己診断する仕組みです。故障の予兆を早期に検知するために使われます。

smartctl:ディスクの情報確認・診断

smartctlsmartmontools パッケージに含まれるコマンドです。

# SMARTの有効化
smartctl -s on /dev/sda

# ディスクの健康状態サマリーを確認(最も基本!)
smartctl -H /dev/sda

# SMART情報の全表示
smartctl -a /dev/sda

# ショートセルフテストの実行(数分)
smartctl -t short /dev/sda

# ロングセルフテストの実行(数時間かかることも)
smartctl -t long /dev/sda

# テスト結果の確認
smartctl -l selftest /dev/sda

よく使うオプション一覧

オプション説明
-H健康状態のサマリー(PASSED/FAILED で確認)
-a全SMART情報を表示
-t shortショートセルフテストを開始
-t longロングセルフテストを開始
-l selftestセルフテストのログを表示
-s on/offSMART機能の有効化/無効化
-d nvmeNVMe SSD向けの情報を取得する

💡 試験に出る!
smartctl -H /dev/sda の出力が SMART overall-health self-assessment test result: PASSED ならディスクは健康。FAILED なら要交換のサインです。

💡 【実務メモ】NVMe SSD の場合
近年はNVMe SSDが主流になってきており、デバイス名も /dev/nvme0n1 のような形式になります。-d nvme オプションを使うことでNVMe特有の情報を取得できます。試験範囲外ですが、実務では意識しておきましょう。

smartctl -a -d nvme /dev/nvme0n1

💡 仮想環境で試すには?
VirtualBoxなどでは -d sat-d auto オプションを付けると仮想ディスクでも動作することがあります。ぜひ手を動かして覚えてみてください!

smartd:バックグラウンドで監視するデーモン

smartd はバックグラウンドで定期的にSMART情報を監視するデーモンです。問題を検知するとメール通知などを送ることができます。

ファイル説明
/etc/smartd.confsmartd の設定ファイル
smartdデーモン名(systemctlで管理)
# smartdの起動
systemctl start smartd

# 自動起動の設定
systemctl enable smartd

4. ファイルシステム比較まとめ

項目ext4XFSBtrfs
RHEL系デフォルト
整合性チェックのみfsck -nxfs_repair -nbtrfs check
チェック+修復fsckxfs_repairbtrfs check --repair
情報表示tune2fs -l / dumpe2fs -hxfs_infobtrfs filesystem show
バックアップdumpxfsdump
リストアrestorexfsrestore
スナップショット
ext4からの変換btrfs-convert

✅ まとめ:これだけは暗記して試験へ!

ポイント内容
XFSのチェックのみxfs_repair -nxfs_check は非推奨・削除済み)
XFSのバックアップxfsdump / xfsrestore(ext4の dump とは別物!)
Btrfsの特徴subvolume・snapshot・CoW・btrfs-convert
Btrfsのロールバックbtrfs-convert -r で可能。ただし ext2_saved が残っていることが条件
SMARTの確認smartctl -H /dev/sda で PASSED/FAILED を確認
NVMe SSD の場合smartctl -a -d nvme /dev/nvme0n1
SMARTのデーモンsmartd(設定:/etc/smartd.conf

✅ まとめを確認したら、次はアウトプットで確実に定着させましょう!

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勉強、大変だと思いますが、焦らず一つずつ積み重ねていきましょう。
皆さんにとって、今日も素敵な1日になりますように!


参考:LPI-Japan 公式試験範囲 https://linuc.org/linuc2/range/201.html


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